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大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2018

大地の芸術祭とは

大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレとは

「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」は、過疎高齢化の進む日本有数の豪雪地である越後妻有(新潟県十日町市および津南町)を舞台に、2000年から3年に1度開催されている世界最大級の国際芸術祭です。

農業を通して大地とかかわってきた「里山」の暮らしが今も豊かに残っている地域で、地域に内在するさまざまな価値をアートを媒介として掘り起こし、その魅力を高め、世界に発信し、地域再生の道筋を築くことを目指しています。会を重ねるごとに国内外の注目は高まり、前回2015年は約51万人の来場者数を記録しており、今年2018年はをそれをも凌ぐ来場者数になるだろうと言われています。

大地の芸術祭

総合ディレクター 北川フラム プロフィール


1946年新潟県高田市(現上越市)生まれ。東京芸術大学卒業。「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」、「瀬戸内国際芸術祭」、「北アルプス国際芸術祭」、「奥能登国際芸術祭」の総合ディレクター。地域づくりの実践として、「ファーレ立川アート計画」(1994/日本都市計画学会計画設計賞他受賞)や「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」(第7回オーライ!ニッポン大賞グランプリ〔内閣総理大臣賞〕他受賞)ほか、 長年の文化活動により、2003年フランス共和国政府より芸術文化勲章シュヴァリエを受勲。2006年度芸術選奨文部科学大臣賞(芸術振興部門)、2007年度国際交流奨励賞・文化芸術交流賞受賞。2010年香川県文化功労賞受賞。 2012年オーストラリア名誉勲章・オフィサー受賞。2016年紫綬褒章受章。2017年朝日賞受賞。

コンセプトと作品群

1.人間は自然に内包される

越後妻有は、縄文期からの豪雪や河岸段丘といった厳しい条件のなかで、米づくりをしてきた土地です。人々は、切り離すことができない人間と自然の関わり方を探りながら、濃密な集落を営んできました。そこから「人間は自然に内包される」という基本理念が生まれ、すべてのプログラムに貫かれています。人間と自然がどう関わっていくか――。その可能性を示すモデルになろうと、越後妻有の地域づくりは進められています。

2.アートを道しるべに里山を巡る旅

大地の芸術祭では、およそ200の集落を手がかりに作品を散在させ、現代の合理化・効率化の対極として徹底的な非効率化を試みています。世界のアーティストが手がけた約200の常設作品に加え、会期中には新作を公開します。里山の美しさ豊かさを際立たせ、そこに積層した人間の時間を浮きあがらせるアートを道しるべに、人々は五感を開放し、生の素晴らしさや記憶を全身に蘇らせるのです。

3.世代、地域、ジャンルを超えた協働

アーティストは他者の土地にものをつくらねばならず、地域とのコミュニケーションが欠かせません。やがてアーティストの熱意が伝わり、住民は協働者として作品に関わり始めました。また、都会から多くの若者がボランティアに参加し、「過疎地の・農業をやってきた・お年寄り」と「都市で・何をやっているかわからない・学生」との出会いは、衝突・困惑から理解・協働へと変化していきました。

4.あるものを活かし、新しい価値をつくる

大地の芸術祭の代名詞ともいえる、空家・廃校プロジェクト。越後妻有に残る膨大な空家を作品として再生し、地域の記憶や知恵を継承しようと、100件ものプロジェクトが行われてきました。かつては地域を結ぶ場であった廃校にも、たくさんの作品が展示され、学校は再び集落のキーステーションとなりました。これらはアートという枠を超え、コミュニティの一部となって活用され続けています。

5.ユニークな拠点施設

豪雪、集落、棚田、マブ、縄文土器、近代的土木構造物…。これら越後妻有の要素を凝縮した施設が、世界的建築家やアーティストの手でつくられ、集落をつないでいます。それは越後妻有の縮図であり、その特殊性や魅力を存分に感じることができます。公共事業としての作品制作も進められ、トイレや宿泊施設などのアートプロジェクト化により、体感できる恒久作品が数多く生まれました。

6.生活芸術

人間がつくってきたものはすべて「美術」であり、その原初的な部分が「生活芸術」です。なかでも重要な要素となるのが「食」です。大地の芸術祭では、文化・芸術の最も初歩的で基本的な現れは「食」であるという理念に基づき、力を注いでいます。「食」は、地元の人たちが芸術祭の主人公となれる、大切な要素なのです。

7.グローバル/ローカル

越後妻有には、アジアから嫁いだ女性たちがいます。過疎・高齢化の進む里山と世界をつなぐ場所が、この地域にはあるのです。そこに海外アーティストが入ることで、新しい交流が生まれ、さらに世界中の文化芸術機関が参加し、国境を越えた協働がなされています。集落を通じて世界とつながる。このヒューマンスケールによるつながりで、地球を包むことこそがあらゆることへの可能性なのです。

大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ概要

会期:7月 29日(日)~ 9月17日(月) :51日間
開催地:越後妻有地域 (新潟県十日町市、津南町) 760k㎡
主催:大地の芸術祭実行委員会
共催:NPO法人 越後妻有里山協働機構
実行委員長:関口芳史(十日町市長)
副実行委員長:津南町長
名誉実行委員長:新潟県知事
総合プロデューサー:福武總一郎(公益財団法人福武財団理事長)
総合ディレクター:北川フラム(アートディレクター)
クリエイティブ・ディレクター:佐藤卓(グラフィックデザイナー)
オフィシャルサポーター・リーダー:高島宏平(オイシックスドット大地株式会社代表取締役社長)

オフィシャルサポーター

Oisix.daichi代表の高島宏平氏を始め、最初は一観客であったIT企業のトップ、起業家、ジャーナリスト、建築家、インフルエンサーたちが、2014年よりオフィシャルサポーターとして、広報・誘客・ファンドレイジングに関わり始めました。ふるさと納税やクラウドファンディングへの参加、アートを活用した企業研修やメディア露出、都市と連動したイベントの開催、アプリ開発など、それぞれの得意分野から、さまざまな応援の仕組みを考案してくれています。


高島宏平
オフィシャルサポーター・リーダー(NPO法人 越後妻有里山協働機構 副理事長)
オイシックスドット大地株式会社代表取締役社長

安部敏樹
株式会社Ridilover代表
一般社団法人リディラバ代表

安藤美冬
フリーランサー/作家

乙武洋匡
作家

佐藤大悟
一般財団法人ジャパンギビング 代表理事
NPO法人ドットジェイピー 理事
株式会社LIFULL Social Funding 代表取締役

田中里奈
モデル

為末大
元アスリート(400mH日本記録保持者/世界陸上銅メダリスト)
株式会社侍 代表取締役

津田大介
ジャーナリスト
メディア・アクティビスト
ポリタス編集長
あいちトリエンナーレ2019芸術監督

成瀬勇輝
株式会社 on the trip 代表取締役

坊垣佳奈
株式会社マクアケ取締役

山野智久
アソビュー株式会社代表取締役社長

吉田浩一郎
株式会社クラウドワークス 代表取締役社長 CEO

吉松徹郎
株式会社アイスタイル 代表取締役社長 兼 CEO

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